第1回 BINARYSTAR ビジネスハッカソン・イベントレポート「18時間で新規事業案を作れ。」
セミナー内容

第1回 BINARYSTAR ビジネスハッカソン・イベントレポート「18時間で新規事業案を作れ。」

ビジネスハッカソン ・イベント概要

3月30日、31日の週末に渡ってブロックチェーンビジネスハッカソン が開催されました。

 

2日間の間に、イベント参加者が事業案を立案し、パワーポイントで発表するというブロックチェーン・ビジネスハッカソン。国内から大小約15の企業が集まり、最終日には全チームが審査員の前で事業計画を発表しました。

 

審査基準は主催の赤羽雄二氏による評価シートを元に「ターゲットユーザーがこのサービスに飛びつきそうか」「ブロックチェーンがうまく活かされているか」「事業として成功しそうか」などの項目によって勧められました。

 

事業計画を作成する前に学ぶこと

2日間という限られた時間の中で事業計画を構想しパワーポイントとして発表するために、参加者は最初、各講師陣より下記3点の内容について講義を受けました。

 

・ブロックチェーンビジネスについて

・事業計画の組み立て方について

・ブロックチェーンの事業への取り入れ方

 

また講義中の質疑応答はもちろんのこと、参加者の事業内容の中間発表を行なった後、各講師陣よりフィードバックが得られ、さらには立案中の各チームを講師陣が回り細かいアドバイスを与えるなど、各メンバーが微塵の疑問も残さずに事業計画の立案に集中できるよう進められました。(具体的な講義内容は後述)

今回行われたイベントの概要はこちら

イベント結果

優勝者は

今回優勝したのは「アレルギー患者向け化粧品プラットフォーム」を打ち出した化学品メーカーのチーム。

アトピーなどのアレルギー性皮膚炎を持つ女性45万人に向け、肌に合った化粧品をマッチングをするプラットフォーム。肌症状・医療情報を含めた各種データと化粧品データがブロックチェーンを介してプラットフォーム上でやり取りされ、最終的にプラットフォーム利用者が肌にあった商品の提案を受け取れるサービスとなっていました。

 

準優勝者

準優勝に輝いたのは、「ダブル高齢化社会を支えるDigital Pet Platform」を打ち出したIT系チーム。

ペットも飼い主も高齢化する今後の社会で、それぞれが健やかに助け合って暮らせるよう、ブロックチェーン上でペットの生体情報・電子カルテ・血統証明・譲渡履歴などを管理するサービス。

飼い主が他界してからも、ペットが守られ生活できるようにサービスが設計されていました。

 

その他にも、「海外IT人材のマッチング」「キャラクターなどの権利流通プラットフォーム」「クラシック業界に特化したシェアリング」「外国人労働者のための評価サービス」などのアイデアが飛び出しました。。

授賞式では、各種受賞者にBINARYSTARの施設、無料利用権および無料相談権が渡されました。

 

 

参加者からの声

 

「難しいブロックチェーン技術を小学生でもわかるような言葉で教えてくださった」

 

「二日間でビジネスプランを練るのに切磋琢磨してくださった熱量半端ない皆さん、日本にはまだまだ前衛的&かっこいい男性がたくさんいることを知れたことがもしかしたら今回一番の収穫かもしれない。」

 

「ハッカソン、ちょー楽しい。でも、ちょー厳しい。だから、悔しい。でも、がんばる! の繰り返しなんだろう、イノベーションは。」

 

「ブロックチェーンとそれによって繋がれた皆さんに出会えたおかげで、原点回帰もできて、本当に有意義な二日間でした。」

 

「懇親会で同じ悩みを持つ皆さんがたくさん話しかけてくれて、さらなるアイデアや励ましをくださった。」

 

「いずれはフルオーダーメイドを作れるようにしたい。また一からプランニングをやり直します!」

 

次回は

BINARYSTARのブロックチェーンビジネスハッカソンは今後毎月開催され、次回は4/26〜4/27の開催となっています。

 

 

今回行われたハッカソン内での具体的な講義内容

赤羽雄二氏:ビジネスアイデア立案のポイントとは

 

事業計画を作る上で、赤羽氏が過去20年間、ベンチャーを共同創業したり、総務省の事業計画作成支援コースを支援したり、何千もの相談を受けてきた経験の中で多く見られる問題点について語った。

また、事業計画の良し悪しは精密な議論ではなく、本質的な議論であり、例えば素人である自身の母親などに「凄い!」と思わせることができるくらい明確で分かりやすいかが重要だと説明。

その後、「ゼロ秒思考」でも提唱されているA4メモ書きで各人がブロックチェーンを用いたビジネスについて一斉にブレインストーミングを始めた。そのアイデアを元に各々が10個ほどのビジネスアイデアを捻り出し、チームメートと共有。その中からチームとして取り組む一つのビジネスアイデアを決め、参加者の前で発表した。ここまでで1時間15分という驚異的なスピードと集中力で全参加者が食らいついている様子が見られた。

ある程度、各チームの方向性が定まってからは、いよいよ事業計画作成の要である価値仮説の説明に入った。以前は十分練った事業計画が必須だったが、今は価値仮説を作りMVPも完成させ、ダメだったらすぐにピボットするなど、走りながら変えていく「リーン・スタートアップ」が主流になったことを説明。その元となる価値仮説の例を3つ見せ、参加者それぞれが書くことになる。

次の1時間ですぐさま、それぞれのチームが価値仮説を作成・発表し、それを元に「超高速仮説構築・検証・修正型商品開発」を進めていく。その間に中間発表があり、各講師陣から的確なアドバイスが出された。

 

大田真也氏:「ブロックチェーンでできること、できないこと。」

 

ブロックチェーンの仕組みを農場に例え、ニンジンが出荷・加工を経て小売店に並ぶまでの過程を追った。途中で起こるあらゆる活動でトークンという証明書が発行され、ブロックチェーンに刻み込まれる様子を説明した。

また、このハッカソンの醍醐味である、その技術の活用方法を技術面から説明した。正しいトランザクションを記録する必要性、証明書となるトークンの資産価値の思考法、また記録が正しいというトレーサビリティーの魅力を重要な3点とした。

 

質疑応答で出た質問例として

「ミドルウェアとは何か?」

インターネットで言うミドルウェアは例えば、サーバーやブラウザだ。ブロックチェーンにおいてはそれが、Ethereum・Hyperledger・Cordaなどとなる。インターネットが単体では動かないように、ブロックチェーンもトランザクションを記録するためにミドルウェアが必要。トランザクションを生成し、データも形成するなど一気貫通のものあれば、一部だけのものもあり、各々に個性がある。

 

「ブロックチェーンに登録した人が嘘をついた場合どうするのか」

嘘をつかないという保証はできないが、工夫はあらゆる方法で可能だ。その一つの例として、生体認証や顔認証などの技術を活用して、自分を証明するためのツールが活用されることになる。

 

「改ざんされないのは良いが、修正できないのは困るのではないか」

残された記録を変えてはいけないという考え方ではなく、変える前提の記録だと考えていくべきである。会計システム・台帳のように、間違えた入力は普通に修正できるものだと認識してもらえればよい。

 

 

ブロックチェーン最前線レポート
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