「今年、ブロックチェーンであなたの業務をどこまで変えられるのか」|<br>第2回BINARYSTAR月例セミナー・イベントレポート
イベントレポート

「今年、ブロックチェーンであなたの業務をどこまで変えられるのか」|
第2回BINARYSTAR月例セミナー・イベントレポート

「今年、ブロックチェーンであなたの業務をどこまで変えられるのか」|第2回BINARYSTAR月例セミナー・イベントレポート

第二回月例セミナーでは、前半でブロックチェーンが“業務系、戦略系、情報系、インフラ系、損害保証、商社、卸売業”などの既存産業に対して、具体的な活用事例を挙げてブロックチェーン活用をすることでどのような問題解決が出来るのか、どのような効果が出ているのかを解説します。

後半では、ブロックチェーンを通して日本企業の経営改革をいかに推し進めていくかについて、パネルディスカッションを通して議論が展開されました。

1. 赤羽雄二氏講演内容 (一部抜粋)

ブロックチェーンの企業情報システムへの応用

「世界で最も先進的にブロックチェーンを活かそうとしている企業の一つがジャック・マー率いるアリババであるが、日本企業はごく一部の企業しかブロックチェーンを活用した経営改革に本格的に乗り出していない」

「販売管理における省人化・自動化が起こる」

「従来のKGI経営では細かくセグメント分けをして、製品や原材料の数量の変動率や納期の早さなどに応じたインセンティブを付与することが難しかったが、ブロックチェーンのスマートコントラクトやトークンを活用すれば設計やコストの都合上難しかったきめ細かなインセンティブ設計が可能になる」

「例えば金属加工などをアウトソースする場面でも、自社のニーズと金属加工業者の技術などをブロックチェーンを活用して選択の最適化ができる」

「生産管理において、トレーサビリティを活用することで生産プロセスを明らかにし、過酷な労働をしているところから買わないなどのが輸送・配送で可能になる」

「物流業界は大きな改善が見込まれており」

「需要予測においてブロックチェーンによる情報共有による精度の高い予測を活用し、過剰在庫などのリスクを軽減する」

「輸送・配送では保険をブロックチェーン化してオンデマンド保険、条件ごとの加入などが可能になる」

日本企業の経営上の課題

日本企業では、経営者の悩みと経営幹部の悩みがぶつかり、経営改革がうまくいかないことが多いです。
そのような問題を理解したうえで経営改革を進めるには様々な条件をクリアする必要があります。

問題を踏まえて経営改革を進める条件
「経営トップが全て、経営トップが本気で変えないと思わないと、経営改革は不可能です。」

「社長や役員は、問題意識を強く持っていても、ではどうすべきか必ずしも答えを持っていません。勢いのある部課長クラスから社長の信頼の厚い役員に対し、悪環境下でどうすれば生き残り、売上・ 利益成長を実現できるか強く進言するのが、日本的経営において効果的な場合が多くあります。」

「社長が経営改革に本気で乗り出そうという場合は、経営改革推進メンバー、チームリーダーとして大きく貢献します。これは会社にとっても助かりますし、自分自身、最速で成長する絶好の機会になります。」

2. 手塚満氏講演(一部抜粋)

ブロックチェーンで今できること

「海外からブロックチェーンの実装実例をそのまま日本に持ってくる。」

「SINGLE SOURCEはブロックチェーンアプリと従来アプリケーションへの同時サインインを可能にするAPIを使用しています。これを用いることでアプリケーションの同時サインインを可能にします。現在はオーストラリアとニュージランドで政府の認可を得て、他の政府とも交渉中です。」

「TrackBackはIoTによく使われていくサービスになります。IoTをブロックチェーンに統合させ、商品の生産者からリテール、リテールから消費者に届くまでをデジタル追跡し、本物であることを証明します。既に郵送企業プロトコルに導入されておりSingleSourceの特徴的なKYCプロトコルも採用している。」

「強化されたセンサーにより環境モニタリングを行い商品本物であることを各現在地で証明することが可能です。輸送の過程の資金繰りはトレードファイナンス(貿易金融)層において自動化されます。」

3. 平山毅氏講演(一部抜粋)

データベースにはないブロックチェーンの革新性

ブロックチェーン固有の情報技術がある
「1つは分散台帳です。台帳技術が分散しているというのが大きな特徴で、事実上改ざんが事実上不可能になっています。」

「2つ目はスマートコントラクト、つまり分散型アプリケーション(=Dapps)のことで既存の業務に対し大きなインパクトを与えます。データベースとの大きな違いとしては、ブロックチェーンではスマートコントラクトによる合意形成がないとデータが確定しないということがあります。」

「従来のwebではアプリケーションサーバーとデータベースサーバが独立していました。一方ブロックチェーンでは複数に分散したノード上にビジネスロジックを担うスマートコントラクトとデータベースとしての分散台帳載っているということになります。」

スマートコントラクトにおけるモデルの考え方

・資産をトークンという形に変換して、参加者間で権利を移転することができる
・資産がオブジェクトだとすると、トランザクションは投資のようなもの
・AさんからBさん渡すという取引がスマートコントラクト、取引結果が分散台帳に入る

4. パネルディスカッション(一部抜粋)

どうすれば、業務プロセス改革の重要性をトップに理解してもらえるか

平山氏:仕組みが難しいので、サンプルアプリケーションで実際にブロックチェーンが動いているものを見てイメージを掴んでもらう。そのあとは大規模なプロジェクト化するにあたってコンサルティング系のcoeプログラムと共同で推進していくのも良い。

手塚氏:日本の企業に対してブロックチェーン導入を進めているのはほとんど経営トップによるもので、あとは一部の部長など。そもそもなぜブロックチェーンを導入するのかは実は理解している人は少ないが、何かしらの情報を得て動いている場合がほとんどである。こうしたイベントやフリースペースを活用してブロックチェーン業界への参入を促していくべき。

赤羽氏:経済的合理性でブロックチェーンをやるか判断してはいけない。アリババ、facebook、amazonのような先端的プレイヤーは既に動いている。ブロックチェーンは今年が実証、来年には広がり、再来年には勝負がついている。日本的な考え方は捨て中国やアジア諸国、アメリカやイスラエルのように感度の高いトップがすぐに動くしかない

ブロックチェーンによる経営改革が比較的スムーズに進みそうな例は?

平山氏:監査経理などが、監査のトレーサビリティが保証できないのでブロックチェーン導入によりコストダウンするので経営者からの理解を得やすい。不動産の手続きなど、そもそもデジタル化されていない領域はブロックチェーンと相性が良い。ブロックチェーンを利用した台帳の用途としてはSTOやベンチャーファイナンスなどが挙げられる。日本の優秀なエンジニアの優れたアイデアを支援することでイノベーションが起こりやすくなる。

手塚氏:トレーサビリティがわかりやすい例として挙げられる。スイスでは、時計の作られる工程をトレーサビリティで承認をしている。車の名義の書き換えなどのめんどくさいプロセスを行政を介する複雑なプロセスをせず、短時間でプロセスを完了することがスイスのクリプトバレーツークですでにサービスが開始されている。

5. 登壇者詳細


関連記事

MAIL MAGAZINE

メールマガジンの登録

ブロックチェーンに関する様々な情報や、BINARYSTARで行われる
イベントなどの特別な情報をお届けいたします。