最近話題の「dAppsゲーム(ダップスゲーム)」とは何か。〜基本編①〜
(Dapps Game) ダップスゲーム

最近話題の「dAppsゲーム(ダップスゲーム)」とは何か。〜基本編①〜

最近話題の「dAppsゲーム(ダップスゲーム)」とは何か。〜基本編①〜

次世代型ソーシャルゲームと言われているdApps ゲーム(ダップスゲーム)。この新しいゲームの仕組みは、ゲーム市場にどのようなインパクトを与えてくれるのでしょうか。本記事「dApps ゲーム」とは何かでは、全3回にわたってdApps ゲームの基本情報から実際の導入事例までについて解説していきます。

1. そもそもdApps(ダップス)とは何か

dApps ゲーム(ダップスゲーム)について触れる前に、その基盤技術であるdApps(=分散型アプリケーション)についてご説明します。
dAppsとはDecentlized Applicationsの略で、分散型アプリケーションの事であり、簡潔に述べるとすれば中央管理者がいないアプリケーションの事を指します。

分散型アプリケーションの代表的な例として、管理者不在でありながら、自律的に暗号通貨として稼働しているビットコインやコピーできないユニークな猫を育成するゲーム、CryptoKitties(クリプトキティーズ)などが挙げられます。

既存のアプリケーションとの違いとして以下の特徴が述べられています。

・データの不変性:アイテムや対戦成績など、データの不正が困難
・メンテナンスコストの圧縮:サーバー等インフラの管理コスト低減
・トラストレス:抽選や優先順位管理などの信頼を必要とする処理の信頼が不要になる

・データの不変性
ブロックチェーンの特徴として挙げられる「データの不変性」を活かし、アプリケーション内で不正を行うユーザーを防ぐことができます。
これにより開発者、ユーザーともに安心のできるアプリケーション利用が実現できると言えます。

・メンテナンスコストの圧縮
dApps(ダップス)では一点に処理を担うサーバーを分散し、大規模なサーバーを不要になる事でサーバー維持管理費用やネットワークインフラに係る費用などのコストが下がるという特徴があると言われています。
これにより運営側は莫大な維持費をかけずにdApps(ダップス)を運用できるという利点があります。

・トラストレス
トラストレスとは、信用補完の必要性がなくなるという意味で、ユーザー同士の与信管理/判断が不要になることで、お互いを信頼しあえるようになるためユーザー同士の直接取引が可能になります。

1-1. dAppsの定義と仕組み

BitAngelのDavidJohnston氏によると以下の5つの要件を満たす事が、dAppsの定義とされています。
(参照:https://github.com/DavidJohnstonCEO/DecentralizedApplications

1.アプリケーションがオープンソースであり、中央管理者なしで自律的に稼働すること
2.すべての変更においてユーザーのコンセンサス(同意)を得る仕組みであること
3.アプリケーションのデータや記録に、ブロックチェーンを利用していること
4.トークンを使用すること(ユーザーに対して報酬が発生する場合は、そのトークンによって報酬が支払われること)
5.アプリケーションへの貢献が暗号アルゴリズムによって証明され、それに従ってトークンが生成されること


オープンソースであるため、インターネット上で世界中のユーザーが分散的に管理します。
アプリケーションで行われたデータや記録はトランザクションという形でブロックチェーンを利用することで(詳しくは後述)形成され、それを行なったユーザーに対して報酬が支払われる仕組みになっています。

このようにdAppsは、ブロックチェーン・トークンと密接に関わり合っているアプリケーションだということが分かります。

2.dApps ゲーム(ダップスゲーム)とは

先の項目では、dApps(分散型アプリケーション)の定義と特徴を説明しました。ここからは、分散型アプリケーション上で動くゲーム、dAppsゲームについて説明します。

2-1.dApps ゲーム(ダップスゲーム)の特徴

(1) ゲーム上で育てたキャラクターを販売できる
これまでのソーシャルゲームでは、投資したお金・時間は、そのソーシャルゲーム内でしか利用することができませんでした。
しかし、dApps ゲーム(ダップスゲーム)では育てたキャラクターやアイテムを他人に販売できるようになります。
これにより、プレイヤーはゲームを楽しみながらお金を稼ぐ事が実現できることになります。

これは、ゲームユーザーにとって革新的なユーザー体験の提供に繋がる可能性があります。
dApps ゲーム(ダップスゲーム)を遊ぶ人が増え、キャラクターやアイテムの売買市場が大きくなると、今後、ゲームを楽しみながら、現実社会でお金を稼ぐ事ができる世界へと大きく変化する可能性を秘めています。



(2)データの改ざんを防げる
これまでのソーシャルゲームでは、何らかのツールやソフトを用いる事でキャラクターやアイテムの改造を行うような不正が度々行われており、ゲーム内でのデータ改ざんが大きな問題となってきました。

dApps ゲームでは、ブロックチェーンの技術を用いることでデータの改ざんを確実に防げるので、ゲーム内のデータの安全性・整合性が守られる事となります。
これにより、データを安全に保管し、ゲーム内での不正を防ぎ、安心・安全な運営を行うことができます。これはゲームプレイヤーのみならず、ゲーム運営会社にとっても大きなメリットとなります。

(3)データの信頼性の高さ
上記と重なる部分はありますが、ブロックチェーンをゲームのインフラとして利用する事で不正や改ざんが事実上行えないため、データの真正性が保たれるということも大きな特徴となります。

プレイヤーが行なったゲーム内でのプレイ履歴は、全てブロックチェーン上に記載されているので信頼性の高いデータに基づきプレイする事が可能となります。
また、この情報は全てのユーザーの履歴を確認できるので、ゲーム自体の透明性も高いと言えます。

3.dApps ゲーム(ダップスゲーム)が抱える問題点

ここからはダップスゲームの抱える問題点について言及します。下記の二つが現状考えられる問題点と言えます。
(1)ユーザーのプレイへの参入障壁の高さ
(2)ゲーム上のインターフェイスの動きの少なさ

それぞれ見ていきましょう。

(1)ユーザーのプレイへの参入障壁の高さ
dAppsゲーム(ダップスゲーム)をプレイするためには、メタマスクなどのウォレットやそもそも仮想通貨を持っていないとプレイできないという問題点があります。

一般ユーザーにとっては、仮想通貨取引所の口座開設、ゲーム内通貨への両替等、プレイする手前の設定作業自体が煩雑でわかりにくいため、いざゲームを始めようとしてもスタート地点にさえ辿り着かないことが多々あります。
ゲームプレイまでの参入障壁の高さは、ゲーム開発企業にとって、マーケット拡大のための最重要課題であるため、今後、最も改善に力が入り大きく変化する事が期待されると言えます。

現在、「crypto derby、クリプトダービー」のように仮想通貨を持つための口座開設といった煩雑な設定が必要ないゲームが増えてきているため、今後に期待したいところです。

(2)ゲーム上のインターフェイスの動きの少なさ
dAppsゲーム(ダップスゲーム)は、まだトランザクション処理能力が低いといった課題があり、既存のソーシャルゲームと比較すると、ゲームのUI・UX(ユーザーのゲーム体験やグラフィック等の視覚的な部分)で見劣りすることがあります。

具体的に現状のトランザクション処理能力を見てみると、ビットコインの1秒間のトランザクション処理能力は7、イーサリアムでは15、トランザクション処理能力に定評のあるEOSでも4000~6000といったようにgoogleの50000と大きく離れています。



これらの問題を解決するべく、サイドチェーンやオフチェーンといった技術が用いられており、これらの技術の普及により今後既存のソーシャルゲームと見劣りすることのないゲームが出てくる事が予想されます。

ただ、もう一つの問題点としてdApps ゲーム(ダップスゲーム)を開発するのにsodilityといった専門の言語を使用する必要があり、開発エンジニアが少ないということも挙げられます。

すでに開発キッドなども複数登場してきているので、dAppsゲームの面白さが広まる事で開発エンジニアが増えれば、今後本格的なゲームが登場してくる可能性があります。

4.dAppsゲーム(ダップスゲーム)のビジネスモデル



dApps ゲーム(ダップスゲーム)のビジネスモデルは既存のソーシャルゲームと同様にアイテム販売に加え、ユーザー間のアイテム販売仲介手数料があります。
育てたアイテムやキャラクターをユーザー同士が売買できることにより、多くの資産を得たいために参入するユーザーが増えると考えられ、ゲーム内でのキャラクターやお金の流動性が高まり、既存のソーシャルゲームと比べてもより多くのユーザーからの課金を期待できます。

またゲームをプレイしながらお金を稼げるという世界観は今までになかったものなので、大きなインパクトを与え既存のゲームの常識を大きく覆します。

このことによりユーザーが増え、dApps ゲーム(ダップスゲーム)全体が盛り上がることが期待できると言えるでしょう。

総括

以上、dApps基礎編として基本情報を整理しました。

これから既存のソーシャルゲームを変えると言われているdAppsゲーム(ダップスゲーム)。

dAppsゲーム(ダップスゲーム)は既存のソーシャルゲームから大きくスマホゲームの世界を変えると考えています。
また以前から問題になっていた画面の動きなどが遅いなどというトランザクション問題も、EOSなどのプロトコルの登場によりUI・UX共に大きく改善されると思われます。これからdApps ゲーム(ダップスゲーム)に目が離せません。

 


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